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定款変更に関するお知らせ  ”都市と地方の分断解消のために、関係人口を創出する”という経営理念を定款に明記
2025.02.27
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「都市と地方をかきまぜる」をミッションとする株式会社雨風太陽(本社:岩手県花巻市、代表取締役社長:高橋 博之、証券コード:5616、以下「当社」)は、本日2025年2月27日(木)開催の取締役会において、当社定款(ていかん)の内容を変更することを決定し、2025年3月28日(金)開催予定の第10回定時株主総会(以下「本定時株主総会」)において、本定款変更の賛否を株主の皆様に諮ることをお知らせします。

【背景】

▽ 雨風太陽について

当社は東日本大震災をきっかけに生まれた会社です。2011年当時、当社代表の高橋が岩手県議会議員として東日本大震災の被災地で復旧・復興に関わる中で、生産者と消費者が直接交わることで双方にポジティブな影響を与えることを体感したことから、「都市と地方をかきまぜる」というコンセプトを着想しました。そしてNPO法人「東北開墾」を立ち上げ、“都市と地方の分断”という社会課題に対し、食を介して“都市と地方をかきまぜる”ことでその解決を目指してきました。

 

2016年、取り組みをさらにスケールさせ、課題解決のスピードをあげるために、株式会社ポケットマルシェを設立し、同年に日本初の産直プラットフォーム(*1)「ポケットマルシェ」を開始しました。「ポケットマルシェ」は生産者と消費者の関係性を深め、多くの関係人口を生み出してきました。

 

しかしながらその一方で、地方の過疎化の問題は深刻化しています。人口減少による働き手の減少や、地方から都市圏への人材の流出が続けば、地域は存続していくことができません。そこで当社は“関係人口の創出”をインパクトとして捉え、その影響を最速で最大化し、地方の衰退に歯止めをかけるために、社会性と経済性の双方を追求する道を選択、2023年12月に日本で初めてNPOとして創業した企業が上場を実現するインパクトIPO(*2)として、東京証券取引所グロース市場へ新規上場しました。

 

▽ 定款変更の経緯について

当社は2025年1月より、社会性を追い求める代表取締役社長と、経済性を追い求める代表取締役副社長の2人代表制に経営体制の変更を行いました。本変更により、会社全体のインパクト創出・管理と、事業活動によって創出されるインパクト創出の責任を分担し、それぞれの最大化を図っていくこととしています。

 

この度、本体制変更を受けて、会社等の法人の目的、組織、活動に関する根本となる基本的な規則である定款の中でも、当社が定めるインパクト創出のあり方を表現することで、”関係人口の創出”を加速させ、”都市と地方の分断”という社会課題の解決に一層貢献するべく、定款の内容を変更する運びとなりました。

 

「事業目的」に「関係人口の創出に関する一切の事業」という表記をしたことで、当社の経営理念に合致する多様な事業展開が可能になるほか、前文を新たに定めることで、今一度、当社の目指す社会をあらゆるステークホルダーの皆様にご理解いただき、未来のための建設的な対話ができる場を醸成していきたいと考えています。

 

また、当社取締役の大塚が委員として参加した、GSG国内諮問委員会主催のインパクトIPOワーキンググループにおいて議論が進められ、2024年5月に発行された「インパクト企業の資本市場における情報開示及び対話のためのガイダンス第1版」(*3)の中では、”経営に関わる重要概念の反映”として「インパクト創出が経営の最重要概念としてミッション・パーパス・定款等に明確に位置付けられている」ことが望ましいあり方と明記されています。

 

本定款変更は、本定時株主総会における承認をもって効力が発生しますが、当社は都市と地方が連帯する持続可能な社会の実現に取り組んでいくことが、株主の皆様の中長期的な利益につながるものと信じています。株主の皆様からご賛同を得られることを期待しています。

 

*1:宅配業者とデータ連携することで伝票の印刷等が不要なスマートフォンで完結する一次産品に特化したサービスとして日本初。

 

*2 :社会・環境課題の解決によるインパクトの創出が、事業の主たる目的として、ミッション・パーパス・定款等に定められ、自社の事業の中核となっており、インパクトの創出を経営の意思決定における重要な指標として位置付け、IMM (Impact Measurement & Management)の概念に基づき創出を意図するインパクトが計画どおりに創出されているかを定期的に測定、評価し、その結果に基づき経営資源配分や経営戦略の策定と見直しを行う体制を構築する企業が上場を実現すること。

 

「インパクト企業の資本市場における情報開示及び対話のためのガイダンス 第1版」GSG Impact JAPAN より

https://impactinvestment.jp/user/media/resources-pdf/Impact-IPO_word_JPN_v1_FIX.pdf

 

*3 :インパクト企業が未上場の段階から、上場を経て、上場後もインパクトを創出しながら持続的な企業価値向上を実現できるよう、インパクト企業と投資家をはじめとする資本市場の関係者との間において、情報開示等を通じて共通理解を醸成し、建設的な対話を促すことを目的に作成されたガイダンス。

 

GSG Impact JAPAN より
https://impactinvestment.jp/resources/report/20240510.html

 

【定款変更にあたってのコメント】

▽ 代表取締役社長 高橋博之より 

定款は、会社の目的、組織、活動に関する根本となる基本的な規則であり、「会社の憲法」とも呼ばれます。今回の定款変更では、憲法前文にあたる部分を新たに入れ込み、「関係人口創出」を明確に位置付けました。この会社は何のためにあるのか、その存在意義を定款の冒頭に具体的に明示することは、会社が進むべき方向性を指し示す羅針盤の役割を果たすと考えています。この羅針盤に従って会社経営が行われ、目指す社会の実現に近づいていくように引き続きがんばっていきます。

 

▽ 代表取締役副社長 兼事業統括部門長 権藤裕樹より 

当社は、産直ECを出発点として、全国の生産者や地域とのネットワークを構築し、それを活かして旅行事業などへと事業領域を拡大してきました。地方の課題は多様化しており機動的な対応が求められるため、今回の定款変更では、事業目的に「関係人口の創出に関する一切の事業」と記載しました。今後も、事業成長の推進とともに、多様化する地方の課題解決に積極的に取り組んでまいります。

 

【変更の内容】

本定時株主総会に提案する定款の変更案は以下の通りです。

(下線が変更部分です。)

 

現行定款 変更案
(新設) (前文)

 当会社は、都市と地方の分断という社会課題を、事業活動を通じて解決することを決意し、設立されたものである。掲げた旗は、「都市と地方をかきまぜる」。その考え方の新しくて太いところは、都市のいいところと地方のいいところをフラットに見て再配列し、互いの課題を解決しながらこれまでにない価値を一緒に生み出すところにある。

 当会社は、都市と地方の分断を解消し、都市と地方が連帯する持続可能な社会を未来につなぐために存在し、その存在意義がすべてに優先することを確認する。従って、都市と地方を精神的、経済的につなげ、関係人口を創出するためのあらゆる事業を行う責務を有する。都市住民、地方住民が連帯することで、国の安定的存立の基盤の確立を実現すべく、全力を尽くすことを誓う。

(目的)

第2条 当会社は、次の事業を営むことを目的とする。

(1)ポータルサイトの企画及び運営業務

(2)インターネットなどの電気通信情報網、カタログを利用した通信販売業務

(3) インターネットビジネスに関するコンサルティング業務、広告業務及び広告代理店業務

(4)インターネット、映像、出版、印刷物等の各種メディアの企画・制作・編集・発行及び販売業務

(5)企業・地方公共団体等へのコンサルティング業務並びにシステム開発・運用・保守、各種セミナー、研修の企画及び実施業務

(6)農業関連資材の販売及び農業コンサルティング業務

(7)食品の加工、製造販売及び輸出入業務

(8)飲食店、ホテル等宿泊施設、文化施設、スポーツ施設、農業体験施設の経営業務

(9)電力の販売、管理等に関する業務

(10)発電システムの販売及び代理販売に関する業務

(11)旅行業

(12)農畜作物の生産、加工、販売

(13)前各号に付帯関連する一切の事業

(目的)

第2条 当会社は、次の事業を営むことを目的とする。

1 関係人口の創出に関する一切の事業

2 以下の許認可、登録等を要する事業

(1)農業、林業、畜産業、漁業及び水産業

(2)飲食料品の製造、加工、仕入、卸売、販売及び輸出入

(3)酒類の製造、販売及び輸出入

(4)飲食店の経営

(5)旅行業

(6)一般貨物自動車運送業、特定貨物自動車運送業、貨物軽自動車運送業並びに貨物利用運送業

(7)ホテル、旅館、簡易宿泊所、その他宿泊施設の経営

(8)住宅宿泊事業法に基づく住宅宿泊事業、住宅宿泊管理業及び住宅宿泊仲介業

(9)温泉施設、浴場施設の経営

(10)介護保険法による施設サービス事業、訪問介護、通所介護、短期入所生活介護、及びその他の居宅サービス事業

(11)保育所の経営

(12)建築工事業

(13)倉庫業

(14)不動産の売買、賃貸、管理及び仲介

(15)クラウドファンディング事業

(16)ベンチャーへの投資及び投資ファンドの運営

(17)金銭の貸付、その代理及び貸借の媒介並びに保証

(18)仮想通貨の保有及び運用並びに投資事業

(19)金融商品取引法に規定する第二種金融商品取引業

(20)各種損害保険代理業及び生命保険の募集に関する業務

(21)有料職業紹介事業及び労働者派遣業

(22)外国人労働者のための職業紹介業務及び人材派遣業務

(23)古物営業法による古物商

(24)ドローン操縦者の教育機関の運営、ドローンによる空撮・点検・監視・測量・運搬・散布等の業務及びドローンに係る人材派遣業務並びに関連機器の開発販売

3 その他適法な一切の事業

 

 

定款変更案の全体や詳細については、本日発表の「定款一部変更に関するお知らせ」をご参照ください。当社は定款上の新たな事業目的に基づいて、都市と地方が連帯する持続可能な社会の実現に取り組んでいきます。

 

【会社概要】

「都市と地方をかきまぜる」をミッションとし、全国の生産者を媒介に、都市と地方をつなぐことで地域を持続可能にし、将来にわたって活力ある日本社会を残したいと願う会社です。複数の領域で都市と地方をかきまぜ、あいだをつなぐ「関係人口」を生み出しています。

 

会社名: 株式会社雨風太陽

代表者名: 高橋博之

所在地: 岩手県花巻市大通一丁目1番43-2 花巻駅構内

東京オフィス: 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-26-5 金子ビル3F

事業内容:

・個人向け食品関連サービス

CtoCプラットフォーム「ポケットマルシェ」、サブスクリプションサービス、食材付き情報誌「食べる通信」、ふるさと納税プラットフォーム「ポケマルふるさと納税」の企画・開発・運営

・個人向け旅行関連サービス

ポケマルおやこ地方留学の企画・実施

・企業・自治体向けサービス

自治体支援サービス、法人向け食材販売等の企画・実施

URL:https://ame-kaze-taiyo.jp/

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