当社の主力サービスは、生産者と消費者をつなぐ産直EC「ポケットマルシェ(ポケマル)」や、生産者と寄付者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」です。その開発を担うエンジニアの佃に、業務上求められること、サービスを形作っているカルチャー、その上で持っている目標などについて語ってもらいました。
▼ PROFILE ▼
佃恭平 (Kyohei Tsukuda)
1984年、富山県出身。複数のソフトウェア会社でSI業務やSalesforce導入、開発などを担当。その後チームラボ、起業、フリーランスを経て、「裁量を持って、地方創生というテーマに取り組みたい」という動機をもとに、2022年4月に株式会社雨風太陽に入社。フロントエンドを担当している。
開発途上のサービス
──佃さんは開発チームにて、どのような業務内容を担当していますか?
ポケットマルシェというサービスのフロントエンド、つまり普段ユーザーさんが直接見たり、触ったりする部分の設計、開発、テストなど、実装に至るまでの広範囲を担当しています。
もしかすると、エンジニアというと黙々とコードを書いているイメージがあるかもしれませんが、ポケットマルシェの開発プロセス上では、エンジニア一人一人がプロダクトマネージャー(PM)、デザイナー等とコミュニケーションを取りながら、手を動かして、最終的なアウトプットを考えるまでを一貫して行っています。
また、本サービスには、その他CtoCサービス、ECと比較しても、生産者と消費者それぞれが日々多元的な形で利用していただいている、という特徴があります。もともと、通常ECのような購買目的だけでなく、生活に欠かせない食を通して生産者と消費者がつながることをビジョンとして設定していますし、さらには、こちらが想定していない形、または想定以上のつながり方が生み出されてきたことも事実です。(※詳しくは、こちらでご紹介中。)
ですので、フロントエンドエンジニアという役割をもつ以上は特段、多様なニーズがあることを想像しながら、ユーザー目線で「この機能はどうだろうか?あるべきじゃないだろうか?」「ここは直すべきではないだろうか」ということを考えるほか、ビジネスサイドとコミュニケーションを積極的にとったり、開発のイニシアチブを取ること、0からアイデアを考えることも求められます。
──佃さんが入社されてから感じたギャップはありましたか?
入社理由の一つに、外部者としてではなく、組織の中の人間として、裁量を持って開発を行いたい、と考えていました。エンジニア一人一人に与えられる裁量の程度について、実際入ってみてから感じた齟齬はありませんでした。
ただ、少し意外だったことといえば、非常にフラットな意思決定が行われる、という点でしょうか。
前述のサービスの特徴にも通じますが、生産者と消費者が対等な関係性の上で使うことをビジョンとして想定されているからこそ、「どのような機能があるべきか」について、明確な答えがあるわけではないんです。ですから、PMから決められたことが降りてくるのではなく、エンジニアからボトムアップ的に意見を出すことが求められ、またそれが意思決定に影響を及ぼすことが多いと思います。
もしかすると、こういったボトムアップ的な面は、ポケットマルシェのプロダクト部が持つカルチャーの一つと言えるかもしれません。
衰退していく故郷の街並みを前にして
──入社理由として裁量について教えていただきましたが、他に入社の決め手となったことはありますか?
もともと、社会課題の解決に携わることのできるサービスを開発したいと考えていました。以前からポケットマルシェ自体は知っており、「日本の社会問題に対してはっきりとしたビジョン、そしてサービスの目的を持っている」という印象を持っていました。
その社会問題の中でも、特に中心に据えているテーマとして、「地方」「一次産業」がありますが、これもまさに私が関心を持っていたことでした。
私は、生まれの富山県に対して、「故郷」という感覚を持っています。のどかで田んぼしかない地域で、それがとても心地よい、大好きな場所なのですが、お盆や年末年始に帰省する度に、商店街がどんどん寂れていくことを感じていました。「地方が衰退していく」光景を見て、このままではまずい、けれど何ができるのだろうか、と。
ここで、私は明確に「この手段を取るべき」、というこだわりを特に持っていなかったことも、大きいかもしれません。
どちらかといえば、ポケットマルシェは、特にテック的な先進性を推しているサービスというよりは、サービスをあくまで目的に通ずる手段の一つと捉えるスタンスを持っています。実際に、弊社はポケットマルシェ以外でもおやこ地方留学などの事業も行っています。そういった部分も含めて、ポケットマルシェ、ないし雨風太陽が目指す世界観に共感しました。
「これはポケマルっぽいよね」と言われる先駆者に
──エンジニア目線から、ポケットマルシェというサービスについて、どのような展望を持っていますか?
世の中に「ECサービス」はありふれていて、「ポケットマルシェはECサービスで〜」と説明すれば、多くの人たちは理解してくれるのかな、と思います。
しかし、ポケットマルシェというサービスには、既存の「ECサービス」という枠に収まらない、それ以上にもっと目指す世界観を想像したり、作ろうとできる手段だと、私は信じています。
そもそも、今ある物事をやっていても、価値が生まれなければ、結果が予測できてしまうようなことってやっていてもつまらないのかな、と個人的に感じるところがありました。
ですから、せっかく開発者として携わるのであれば、先駆者となるサービスを作るという意気込みで、その可能性を楽しんで行きたいです。
こういった所感を踏まえてですが、少しぶっちゃけたことを言ってしまうと、他の6年経っているサービスと比べて、ポケットマルシェはまだまだ開発途上のサービスです。それはすなわち、伸びしろがあるとも解釈できると思います。
今後さらにサービスを発展させるためにも、更にコミュニケーションを活発にして、チームプレーを強化していこう、というのが今のプロダクト部の方向性です。こういったフェーズとカルチャーを持つ職場ならではの面白さはあるので、ぜひそれを進んで楽しめる人と、ご一緒できればと思います!
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