新型コロナウイルス感染拡大を受け、全国の農家や漁師などの生産者と消費者を直接繋ぐアプリ「ポケットマルシェ」を運営する株式会社ポケットマルシェ(本社:岩手県花巻市、代表取締役:高橋 博之、以下 「ポケットマルシェ」)は、産地直送の食材を購入できる「無人直売所」の運用を開始いたしました。ソーシャルディスタンスを確保しながら、生産者と消費者を繋ぐ新たな場として、都市部を中心に各地に展開してまいります。
【概要】
ポケットマルシェの運営する「無人直売所」では、ポケットマルシェ登録生産者から直送で仕入れた農産物や加工品を、個人のお客様に向けて無人で販売いたします。東京都中央区にて、2020年4月10日(金)〜12日(日)に期間限定で1店舗目をオープンいたしました。今後、都市部を中心に全国へ展開を進めてまいります。
1店舗目では、外出自粛中の方々に自宅での時間をより楽しんでいただけるよう、規格外の花を「チャンスフラワー」として販売する等の取り組みを進める株式会社hanane(本社:東京都港区、代表取締役:石動力、以下「hanane」)と連携し、生花の販売も実施いたしました。
【背景】
現在、新型コロナウイルス感染拡大抑止を目的とした、ソーシャルディスタンスの確保が求められています。人との接触を避けつつ食材を購入できる場として、「無人直売所」を設置いたしました。
「無人直売所」を展開することにより、生産者が直面している販路縮小の問題と、消費者が直面するスーパーマーケット等での買い占めによる食材不足の問題の両方を解決したいと考えております。さらに、飲食店の空きスペースを「無人直売所」設置先として活用し、売れ残った食材をテイクアウト用メニューに利用いただくなど、フードロス削減にも取り組んでまいります。
ポケットマルシェ登録生産者の情報にアクセスしやすい売り場を実現することで、ソーシャルディスタンスを保ちつつも、生産者と消費者が繋がる新たな場を作ります。新型コロナウイルス感染拡大の終息後も、両者を繋ぎ、地産都消および地産地消を促進する場として各地に展開を進めてまいります。
【1店舗目の詳細と来客者からの反応】
[設置期間]
2020年4月10日(金)〜12日(日)11:00〜18:00
[設置場所]
Hama House 1F入り口(東京都中央区日本橋浜町3-10-6)
[販売商品]
・野菜(明日葉、クレソン、ミニトマト、レタス、長ネギ等)
・果物(りんご、みかん)
・加工品(りんごジュース、コンポート)
・花
[来客者数]
約150名
[来客者の反応]
・「非接触で美味しい食材を買えることが嬉しい」とポジティブな感想を多くいただいた
・期間中にリピート来店される方が1割程度いらっしゃった
・食材と花を一緒に購入される方が8割程度いらっしゃった
【今後の予定】
4月から5月にかけて、東京都にて期間限定で2店舗をオープン予定です。
・2020年4月24日(金)〜26日(日) Hama House(東京都中央区日本橋浜町3-10-6)
・2020年5月1日(金)〜2日(土) co-toiro iwabuchi(東京都北区岩淵町15-13)
5月以降、関西や北陸でのオープンも予定しております。
【hananeについて】
通常の生花販売のほか、より気軽に花に触れるきっかけを作るため、規格外品として市場に流通できない花に着目しました。現在は葛西市場花き部と連携し、全国の生産者より集荷を進めております。食事とアレンジメントを掛け合わせた「花会」の開催や、規格外の花の限定販売などを通し、生産者も消費者も笑顔が広がる取り組みを続けています。
サービスサイト:https://hanane.theshop.jp
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の動きを受け、全国の農家や漁師などの生産者と消費者を直接繋ぐアプリ「ポケットマルシェ」を運営する株式会社ポケットマルシェ(本社:岩手県花巻市、代表取締役:高橋 博之、以下 「ポケットマルシェ」)は、自宅での食事を応援すべく、食材初回購入時の送料を無料にいたします。また、テレワーク導入企業を対象に「健康支援プログラム」を実施いたします。

【背景】
4月7日(火)に7都府県を対象とした緊急事態宣言が発令され、感染拡大地域では外出自粛が要請されています。また、企業の間では、テレワーク導入・拡大の動きも強まっています。このような状況下で、自宅にて食事をとる家庭が増加すると考えられます。
自宅での食事を「手間のかかるもの」や「単調なもの」ではなく「楽しいもの」にして、外出自粛中の家庭を応援したいという想いから、今回の取り組み開始を決定いたしました。生産者と直接繋がって新鮮な旬の食材を味わう体験により、「家ごはん」が楽しい時間となることを願っております。
【取り組みの内容】
◆ 初回送料無料クーポンの提供
「生産者から直接食材を購入する」という体験をしてみたい方に向けて、食材の初回購入時に利用可能となる「送料無料クーポン」を、ポケットマルシェのアプリおよびサイト上で提供いたします。提供期間は2020年4月末(注1)までを予定しております。
◆ 企業と連携した「健康支援プログラム」の実施
本プログラムにお申し込みいただいたテレワーク導入企業を対象に、従業員の方々が期間中何度でも利用可能な「食材5%OFFクーポン」をポケットマルシェから提供いたします。さらに、企業側からも従業員支援として1%~5%の割引を追加することが可能です。本プログラムにより、テレワーク期間における肉体的・精神的な負担の軽減を図ります。実施期間は2020年5月末までを予定しております。
企業からのお問い合わせ・お申込み先: biz@poke-m.com (担当:小山)
◆ 「家ごはん」を楽しむコンテンツの発信
生産者と繋がりながら「家ごはん」をさらに楽しんでいただくために、特集記事等のコンテンツを制作・公開しております。
https://poke-m.com/stories/1337
今後も、「生産者が教えるレシピ」等のコンテンツを継続して発信してまいります。
注1:クーポンの利用人数により早めに提供を終了する場合がございます。
【ポケットマルシェ代表取締役CEO 高橋博之からのメッセージ】
新型コロナウイルスの全国的な感染爆発を防ぐために発令された緊急事態宣言。東京や大阪などの大消費地の飲食店が一時休業を余儀なくされ、仕入先の生産者は行き場をなくした生産物を前に途方に暮れている。生き物である生産物は成長を止めてくれない。収穫や水揚げした野菜や魚は、買い手がいなければ廃棄処分となるしかない。
三重県南伊勢町の漁師、橋本純さんも頭を抱え込んでいた。海に浮かぶ5つの生簀には、立派に育った真鯛4万匹がぐるぐる回遊している。真鯛の市場価格の暴落に加え、飲食店との取引が止まり、出荷先がなくなった。毎日の餌代もバカにならない。2年後に出荷するための稚魚を入れるスペースも確保できない。
「このままだと生簀から海に放つしかない。管理されて育った養殖真鯛は自然界で生き抜くのは難しい。真鯛の命のカウントダウンが始まっている。人に食べてもらうために育て上げたこいつらの命を無駄にしたくない」。
そう語る橋本さんから相談され、急遽、ポケットマルシェに真鯛を出品してもらった。すると、たちまち大きな反響を呼び、1日で150匹の在庫がすべて完売してしまったのだ。
「休校で入学式がなくなってしまった甥っ子のために、尾頭付きの真鯛でお祝いしてあげたい」、「アジしかさばいたことがなかったが、真鯛の三枚下ろしに挑戦してみたい」、「同じ真鯛をポケマルで購入した女友達とオンラインでご飯会をやり、鯛飯、兜煮、昆布締め、あら汁を楽しみました!」などの声が続々と寄せられている。
外食にかけるお金と時間が減った分、生産者から直接に生産物を購入し、時間をかけて楽しむ「家ごはん」。生産者の側からも「家にいる時間が長いときは気晴らしに普段しないことを」と、様々な手づくりセットが出品されている。納豆づくりセット、味噌づくりセット、ナメコ栽培セット、ハーブ栽培セット、ぬか床セットなどなど。また、「規格」と「安定供給」を問わないポケットマルシェでは、普段スーパーで目にすることがない旬の希少な食材を発見できる喜びもある。
緊急時に、困っている生産者と困っている消費者がつながることで、それぞれの困りごとを解決していく。ポケットマルシェの生産者と消費者は日常からこのようなお互い様の関係を紡いでいる。
(中略)
食を通じて、分断された生産者と消費者が、都市と地方が、人間と自然が連帯する社会を。その先頭にポケットマルシェが立ちたい。
(高橋博之 note https://note.com/hirobou0731/n/n303e7113b240 より抜粋)新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令に伴い、全国の農家や漁師などの生産者と消費者を直接繋ぐアプリ「ポケットマルシェ」を運営する株式会社ポケットマルシェ(本社:岩手県花巻市、代表取締役:高橋 博之、以下 「ポケットマルシェ」)は、過剰在庫を抱えた生産者へ速やかに食材販売の場を提供できるよう、4月末まで生産者審査体制を強化いたします。これにより、生産者は出店申込みの翌営業日から出品が可能となります。
【今回の体制強化について】
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、飲食店や学校等に出荷ができなくなってしまった生産者を応援するため、ポケットマルシェでは3月3日(火)よりサービス内に「#新型コロナで困っています」というタグを設け、生産者が食材を出品する際に使用できるようにしました。これにより、フードレスキューを必要としている生産者と、彼らを応援したい消費者のマッチングを促進してまいりました。(詳細はこちら https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000046526.html)
「#新型コロナで困っています」タグを使用した出品数は、東京都で週末の外出自粛要請が出された3月25日(水)を境に、増加傾向にあります。4月7日(火)の緊急事態宣言の発令によって、飲食店等の休業が加速し、新たな販路を求める生産者がさらに増加する可能性があります。
ポケットマルシェでは、過剰在庫を抱える生産者へ速やかに食材販売の場を提供するため、2020年4月末まで生産者の審査体制(注1)を強化いたします。これにより、出店申込みの翌営業日から出品が可能となります(注2)。
今後も、フードレスキューを必要とする生産者の支援を継続してまいります。
注1:生産者による出店の申込み後、ポケットマルシェ独自の審査基準で審査をし、通過した生産者のみが出店可能
注2:提出書類や申し込み情報に不備がない場合
【フードレスキュー事例】
◆ 五味農園 五味あやさん(長野県岡谷市)https://poke-m.com/producers/11785
- 休校に伴う学校給食停止により、給食用に出荷していたほうれん草の販売先がなくなった
- ポケットマルシェにて出品した結果、約1ヶ月で150kg分の注文が入った
◆ 友栄水産 橋本純さん(三重県度会郡南伊勢町)https://poke-m.com/producers/66410
- 主に飲食店へ出荷していた真鯛が、飲食店からの受注減により、過剰在庫になった
- ポケットマルシェにて出品した結果、1日で約150匹分の注文が入った
【生産者の想い】
Q. なぜ、3月のタイミングでポケットマルシェへの出店を決めたのでしょうか。
白金豚プラチナポーク 高橋誠さん(岩手県花巻市)https://poke-m.com/producers/66614 より
- 貿易自由化の流れで畜産物の価格が大変動している中、飲食店・観光ホテル・学校(給食)が国産の畜産物を買い支えてくれていました。ところが、それらの販売先に、新型コロナウイルス感染拡大の影響が直撃しました。 たとえば、花巻温泉郷の観光ホテルは予約が5〜6割なくなっているところもあり、岩手県名物のわんこそばを出す飲食店も客足が落ち込んでいます。
- こうした事態を受けて、生産者の間には販売先を自分で確保しないといけないという焦りが生まれています。新たな販路を作るため、ポケマルに登録しました。
【購入者の想い】
Q. なぜ「#新型コロナで困っています」タグのついた食材を購入しようと思ったのでしょうか。
ポケットマルシェユーザ Mamiさんより
- 「#新型コロナで困っています」タグを見た時、大事に育てた野菜を食べてもらえずに、しょんぼりする農家さんの顔がぱっと浮かびました。食材にメッセージを添えて送ってくれたり、「ごちそうさま」を伝えて喜んでくれた生産者さんに、そんな顔をさせたくない!という気持ちで購入しました。
- ポケマルには、人柄の見えるコミュニケーションや発信があるので、お会いしたことがない生産者さんでも、すぐに顔が浮かびます。購買だけではなく、人同士の交流があることが、今回応援したいと思った強い理由です。
株式会社ポケットマルシェ(本社:岩手県花巻市、代表取締役:高橋 博之、以下 「ポケットマルシェ」)が運営する、全国の農家や漁師などの生産者と消費者を直接繋ぐアプリ「ポケットマルシェ」は、2020年3月に登録生産者数が2,000名を突破いたしました。同時期にポケットマルシェ登録生産者へのアンケートを実施し、産直プラットフォームの利用実態をまとめました。
【概要】
2016年9月にサービスを開始したポケットマルシェは、3年半後の2020年3月に登録生産者数が2,000名を超えました。当サービスをご活用くださっている生産者の皆様に心より感謝を申し上げます。今後も、生産者と消費者を直接繋ぐプラットフォームとしてサービス改善に取り組んでまいります。
【登録生産者の内訳】
現在、全都道府県の生産者にご登録いただいており、ユーザは全国各地の食材をポケットマルシェ上で購入することが可能です。
出品されている食材のカテゴリは、「野菜」「果物」「魚介類」「肉」「卵・乳」「米・穀類」「お茶」「蜂蜜」「加工食品」と多岐に渡ります。
なお、ポケットマルシェへの登録時には、一次産業の生産者(個人、法人、当社の認めた任意団体)であることを審査にて確認しております。
【登録生産者アンケート結果】
2020年1月より、ポケットマルシェ登録生産者1,955名を対象にアンケートを実施し、210名から回答を得ました。アンケート結果から見えた、ポケットマルシェ登録生産者の属性や産直プラットフォームの魅力を以下にまとめております。
◆ アンケート結果サマリ
- 登録生産者の平均年齢は、44歳
- 登録生産者の約7割が、年間売上規模1,000万円未満の中規模生産者
- 登録生産者のポケットマルシェでの売上は、平均すると売上全体の7%
- ポケットマルシェ以外の販路として多いのは「農産物直売所での販売」や「知り合いへの直接販売」
- ポケットマルシェに感じる魅力は「消費者と直接コミュニケーションがとれる」こと
なお、同様のアンケートを2019年7月(登録生産者数1,500名突破時)にも実施しています。過去のアンケート結果はこちら( https://www.atpress.ne.jp/news/187843 )をご覧ください。
◆ 登録生産者の平均年齢は、44歳
登録生産者の平均年齢は44歳で、2019年の農業就業人口の平均年齢である67.0歳(注1)、2017年の漁業就業人口の平均年齢である55.6歳(注2)よりも若い生産者に、多くご利用いただいています。
29歳以下の生産者の割合は2019年の当社調査時と比較して4%増加しており、また、ポケマル登録生産者の平均年齢は2.5歳低くなっているため、若い生産者によるネット直販が拡大していることが推測されます。
注1:「農林水産省 農業労働力に関する統計」より
注2:「農林水産省 漁業就業動向調査」より各階層の中位数を用いた推計値。65歳以上の場合は「70」を使用
◆ 登録生産者の約7割が、年間売上規模1,000万円未満の中規模生産者
一次生産の年間売上規模は、1,000万円未満の中規模生産者が71.9%と多くの割合を占めています。2019年の当社調査時は72.2%で、ほぼ変化がないと言えます。
中でも、年間売上規模が300万円未満の生産者が38.4%で最も多いという結果になりました。
◆ 登録生産者のポケットマルシェでの売上は、平均すると売上全体の7%を占める
ポケットマルシェでの売上が、各登録生産者の一次生産物売上に占める割合の平均は、7%でした。食材カテゴリによって割合にばらつきが見られるものの、全体の平均は2019年の当社調査時より0.8%増加しています。
◆ ポケットマルシェ以外の現在の販路として多いのは「農産物直売所での販売」や「知り合いへの直接販売」
ポケットマルシェ以外の現在の販路で、最も多かった回答は「農産物直売所での販売」でした。
2019年の当社調査時には「農協・漁協への販売」が次点でしたが、今回は「知り合いへの直接販売」という回答の方が多いという結果になりました。また、「自社/個人のウェブサイトやSNSを通じての消費者への直接販売」や「メルカリや楽天」と回答した方の割合も昨年より増加しており、直販に力を入れている生産者が増えていることが伺えます。
◆ ポケットマルシェを知ったきっかけは、口コミやメディア露出が約7割
最初にポケットマルシェを知ったきっかけとして最も多いのは「ポケットマルシェ関係者(代表/社員)から」の情報提供で、次いで「インターネットでの記事」「ポケットマルシェ利用の生産者から」という結果になりました。
ポケットマルシェからの直接の発信以外を示す回答は、154件(注3)と全体の73%を占め、昨年に引き続き、口コミやメディア露出が認知の重要な要素となっていることがわかります。
注3:「ポケットマルシェ関係者(代表/社員)から」「ポケマル公式のfacebook投稿」「ポケマル公式のInstagram投稿」「YouTube」「イベント」「Facebook広告」を除く回答数の合計
◆ ポケットマルシェ登録の決め手は「消費者と直接コミュニケーションがとれる」こと
2019年の当社調査時と同様、「消費者と直接コミュニケーションがとれる」ことに魅力を感じて申し込んでくださった生産者が、最も多いという結果になりました。既存の流通では実現が難しい部分を、ポケットマルシェ利用のメリットとして認識いただいています。
◆ 「消費者と直接コミュニケーションがとれる」ことは、登録後も大きな魅力の一つ
登録後に感じた魅力は、申込み理由と同様に、「消費者と直接コミュニケーションがとれる」が最も多いという結果になりました。
ポケットマルシェは、消費者が生産者に対して「ごちそうさま」を直接伝えられるコミュニティ機能や、メッセンジャー機能を提供することで、生産者と消費者のコミュニケーションを促進しています。繋がりが深くなった結果、実際に生産現場を訪れるユーザも増えています。
ポケットマルシェは、今後も生産者と消費者を直接繋げ、関係人口を創出するようなサービス運営を推進してまいります。
<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査対象:ポケットマルシェ登録生産者 1,955名(うち、回答者 210名)
調査期間:2020年1月21日〜2月16日和歌山県と連携し、和歌山県産品特設ページを公開しました。
特設ページはこちらから。 https://poke-m.com/wakayama-meshi