全国の農家や漁師などの生産者と消費者を直接繋ぐ「ポケットマルシェ」を運営する株式会社ポケットマルシェ(本社:岩手県花巻市、代表取締役:高橋 博之、以下 「ポケットマルシェ」)は、10代〜70代の男女7,700名を対象に、withコロナ時代の「食」に関する意識調査を実施しました。
【総括】
本調査の結果から、コロナ下で全体の約6割が自炊が増えたと回答し、特に30歳以下の若年層で顕著なほか、全体の自炊頻度のピークは5月であることがわかりました。感染予防を意図して自発的に外出を控えたことが、自炊増加の主な理由でした。
また、回答したユーザの7割がコロナ下でポケットマルシェを認知し、約半数が新型コロナウイルス感染拡大によって困っている生産者を応援する目的で食材を注文しています。特に若年層において、生産者と直接繋がることのメリットを「応援したり、感謝の気持ちを生産者に伝えられること」だと捉える傾向にあり、コロナ下でも生産者との直接のメッセージのやりとりを通じて、つながりを感じていた人が多いことがうかがえます。
【主なトピックス】
■ 自炊について
■ 直販プラットフォーム「ポケットマルシェ」について
【調査結果詳細】
■ 自炊について
1. 自炊頻度の変化
半数以上(56.3%)が、2020年3月に新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、自炊が「増えた」と回答しました。週3日以上自炊をする人が増え、中でもほぼ毎日自炊をする人が、5月のピーク時には2月以前と比べて1.3倍と急増しました。6月以降は自炊の頻度が減少傾向にあります。
2. 年齢別 自炊頻度の変化
年齢が下がるほど、自炊が「増えた」割合が高まり、特に30歳以下では64.3%にのぼっています。50代後半以上では「増えていない」人の割合の方が多くなっています。
3. 自炊が増えた理由
感染を予防するために、自発的に外出を控えたことが、自炊増加の理由と答えた人が約8割(78.9%)と最多です。次いで「飲食店の休業や営業短縮により外食が困難になったため(42.7%)」「勤務先の措置により、自分または家族の在宅が増えたため(40.3%)」が多く、外的要因をきっかけに自炊が増えた人も多いことがわかりました。
■ 直販プラットフォーム「ポケットマルシェ」について
1. ポケットマルシェで食材を注文したきっかけ
ポケットマルシェで食材を注文したきっかけは、全体では「食べてみたい食材があったから(61.9%)」が最多で、「新型コロナウイルスの影響で困っている生産者を応援したかったから(48.4%)」「品質の高い食材が買えると思ったから(44.2%)」が続く結果となりました。
40代後半を中心に、50歳以下の人は「新型コロナウイルスの影響で困っている生産者を応援」するための手段としてポケットマルシェを使用した割合が高いことがわかります。また、30歳以下は「送料無料キャンペーン(注1)がお得だったから」と回答した割合が高く、若年層にとって「応援消費」の後押しとして送料無料が有効であると考えられます。「生産者と直接やり取りできる機能に惹かれたから」と答えた割合は、年齢が上がるにつれて高まっています。
注1:2020年4月10日〜5月31日に、ポケットマルシェが初回送料無料クーポンを発行( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000046526.html )。また、6月22日から、一部の農水産物が送料無料となる農林水産省の「#元気いただきますプロジェクト」に参画( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000046526.html )。
2. 生産者と直接繋がって購入ができることのメリット
生産者と直接繋がって購入ができることのメリットは、「品質が高い食材を注文できる(68.7%)」が最多で、「食材の産地や栽培・収穫方法が詳しくわかるので安心できる(58.1%)」「困っている生産者を直接応援できる(55.1%)」が続きました。
生産者を応援したり感謝の気持ちを伝えられるという点は、若年層ほどメリットとして捉えていることがわかります。また、年齢が上がるにつれて、「食材の産地や栽培・収穫方法が詳しくわかるので安心できる」ことをメリットと捉える割合が増えています。
3. 生産者とのつながりを感じた瞬間
「生産者とつながっている」と実感したエピソードを自由回答で求めたところ、25.5%の人から回答が得られました。うち、74.5%が「メッセージ機能を使い生産者と直接やりとりした時」、20.1%が「個別のリクエストに応じてもらった時」と答えており、回答者の多くがアプリ上での生産者との双方向のコミュニケーションを通じてつながりを実感していることがわかりました。
また、生産現場で発生している被害状況を目にし、応援という行動を取ることで繋がりを実感したという回答も見られました。
【調査概要】
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2020年8月26日〜9月1日
・調査対象:ポケットマルシェ登録ユーザ(回答者7,700名)